エンジニアとして働くことの将来性

エンジニアには将来性があるという意見がある一方で、人によってはないという意見もあります。では、実際のところはどうなのでしょうか。これに関して、経済産業省が2019年に出した報告書によると、今後はエンジニアをはじめとするIT業界の人材のニーズは増加するものの、人材数は足りなくなっていくという結果が示されています。スタートアップ企業が増加するとともに、プログラムを使ったWebアプリなどの多くのサービスが登場してきているので、ニーズの拡大は今後も続くものと考えられているのです。需要と供給のギャップは広がり続けることが予想でき、基本的にエンジニアとして働いていれば仕事に困ることはないとも言えます。

ただし、エンジニアといってもさまざまな職種があるので、必ずしもそのすべての将来性が明るいわけではない点に注意する必要があるでしょう。たとえば、コーディングやプログラミングなどの比較的簡単な作業しか手掛けないような仕事をしていると、いずれその役割は人工知能などに取って代わられてしまうかもしれません。また、技術は常に進歩し続けているため、情報のアップデートを怠るような人は、エンジニアとして長く働いていくことは難しいでしょう。長期にわたってエンジニアとして働きたいのであれば、なるべく高度なスキルを身につけるとともに、常に自己研鑽を怠らないことが重要になります。それができれば、エンジニアとしての将来は安泰であると言えるでしょう。